湯川村の農家に代々と受け継がれる「育てる知恵」。
そこに、時代とともに得る知識と技術を書き足すことで、この地のお米づくりは少しずつ進化してきました。
気候を読み、時期を計り、土を耕し苗を植え、健康に育っているか、まるで我が子のように見守り育てる。
湯川村のお米は、人々の探究心と深い愛情、そして、自然の恩恵をたっぷり浴びながらおいしく成長していくのです。
すり鉢状の会津盆地のまん中にある湯川村は、北は猪苗代湖を源とする日橋川、西は阿賀川本流から清洌な水が流れ込んで肥沃な大地を形成しているため、お米をはじめとする農産物が元気よく育ちます。
そして特にお米づくりに適している理由が、夏の日の寒暖差。湯川村は、熱を溜める盆地特有の気候と、村を囲むように流れる川からの冷気により、昼夜で8~10度の気温の差があります。それらの条件により、湯川村では美味しいお米が生まれるのです。
食味に影響するたんぱく質やアミロースなど一定基準に加え、農薬や化学肥料の使用を半減して作られた特別栽培米のコシヒカリ。
環境にもからだにもやさしい毎日の食卓にぴったりのお米です。
※令和5年基準策定
※令和5年基準策定
玄米・白米を米粒食味計(サタケ社製RCTA10C)で計測したところ、たんぱく質含有率・アミロース含有率・脂肪酸度がいずれも低く、炊飯米を電子顕微鏡で観察したところ、表面の緻密な構造(おねば層)は薄い~やや厚い状態で、内部は糊化が進み多孔質構造が発達。中間部は、糊化が進んだ多孔質構造と、糊化が進まずアミロプラストやデンプンの構造が認められる部分もありました。そして中心部は、あまり糊化が進まず細胞の構造が認められる部分と、糊化が進んでも細胞の構造が残った部分がありました。今回の品質・食味研究により、湯川米は適度なねばりと旨み、そして軽いかみごたえのある、良食味の構造を有していることが判りました。
※出典:「福島大学食農学類教授 新田洋司「2023年湯川産米の分析結果より」
湯川村のお米は、適度なねばりと軽い歯応えがあり、飽きのこない味。合わせるおかずはお好みですが、ごはんの味を主役にしたシンプルな献立がおすすめです。卵かけごはんや納豆飯はもちろん、味噌汁、漬物、焼き魚にふんわり卵焼き…ただそれだけで、ほっこり幸せ。塩をつけ、キュッと結んだ三角おむすびもまた格別のおいしさ。冷めても風味を保つので、毎日のお弁当にもよろこばれます。